水戸市では、障害のある方やご家族が安心して暮らせるよう、さまざまな福祉サービスや制度が用意されています。
医療費助成や就労支援、市営施設の割引など、生活に役立つ情報を知ることで、毎日がもっと前向きで過ごしやすくなります。
このページでは、水戸市で利用できる障害福祉サービスを分かりやすくまとめました。
水戸市で利用できる総合相談窓口【まずはこちら】
最初の一歩は「どこへ相談すればよいか」を知ることです。
市役所の障害福祉課、計画づくりを担う相談支援事業所、主な申請先の早見表をまとめました。
市役所に設置されている障害福祉担当課
水戸市役所の「障害福祉課」は、障害福祉サービスの手続きや相談の総合窓口です。
所在地や連絡先、開庁時間、そして相談できる内容をまとめました。
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水戸市役所 障害福祉課の基本情報と相談内容
- 所在地:
- 代表電話:
- 管理係(直通):
- 認定係(直通):
- 開庁時間:
- 障害福祉サービスの利用手続き:
- 障害者手帳や助成に関する相談:
- 制度全般の概要を知りたい:
〒310-8610 茨城県水戸市中央一丁目4番1号
029-232-9173
029-350-8053
029-350-8084
8時30分〜17時15分(土日祝・年末年始を除く)。なお、水曜日は一部窓口業務を19時まで延長しています。
受給者証の申請や更新、利用内容の相談ができます。
身体・精神・療育手帳、医療や交通などの助成制度について案内が受けられます。
どの制度から着手すべきか、担当者が案内してくれます。
出典:障害福祉課について(水戸市)
(住所・電話・担当係・受付時間の出典です。
最新の取扱業務は公式ページでご確認ください。)
あなたの生活設計を支援する「相談支援事業所」とは?
相談支援事業所は、障害福祉サービスの利用に必要な「サービス等利用計画」を作成し、関係機関と連携して継続支援を行う窓口です。
水戸市では「特定相談支援」「障害児相談支援」が指定制度として整備され、事業者の新規指定や手続きは障害福祉課が所管しています。
具体の事業所は市の公式一覧から確認できます。
更新があるため、名称や連絡先は公式の最新情報をご覧ください。
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相談できる主な内容
- 計画相談支援の作成・見直し:
- 事業所探しや連絡調整:
- 利用開始後のフォロー:
利用者の希望に合わせて、サービスの組み合わせや頻度を一緒に検討します。
生活介護・就労系・短期入所など、適切な事業所とのマッチングを支援します。
生活や体調の変化に応じて、計画の変更や関係機関連絡を行います。
出典:【事業者向け】特定相談支援・障害児相談支援の指定(水戸市)/
指定相談支援事業所一覧(水戸市)
(制度の位置づけと市内事業所一覧の出典です。
事業所情報は更新されますので、利用前に公式でご確認ください。)
【一覧表】障害者手帳・医療・福祉・就労の主な申請窓口
水戸市でよく利用される障害者手帳や医療費助成、就労支援などの手続き先を一覧にまとめました。
公式情報は下部の「出典」をご確認ください。
主な手続き・申請窓口(早見表)
表が画面からはみ出す場合、左右にスクロールしてご覧いただけます。↔
手続き・制度 | 主な申請先 | ポイント |
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身体障害者手帳 | 水戸市役所 障害福祉課 | 指定医の診断書が必要です。 |
精神障害者保健福祉手帳 | 水戸市役所 障害福祉課(居住地が水戸市の場合) | 有効期限は市町村受付日から原則2年です。 |
療育手帳(判定・交付) | 茨城県福祉相談センター県央相談室(水戸市にお住まいの方の判定・交付窓口) | 判定手続きの相談・予約が必要です。 |
自立支援医療(精神通院) | 水戸市役所 障害福祉課 | 更新は有効期限の3か月前から可能です。 |
医療福祉費助成(マル福) | 水戸市役所 国保年金課 医療給付係 | 市の窓口で受給者証交付の申請をします。 |
障害福祉サービス利用(受給者証) | 水戸市役所 障害福祉課(認定係) | 子どもは通所受給者証が必要です。 |
就職支援・求人(障害者雇用) | ハローワーク水戸 | 職業相談・求人紹介の窓口です。 |
出典:水戸市:障害福祉課 /
茨城県公式サイト /
茨城労働局(ハローワーク水戸)
(障害者手帳・医療費助成・就労支援などの詳細は各公式ページをご確認ください。)
水戸市で受けられる手当・助成金・割引制度【暮らしに役立つお金の情報】
障害のある方やご家族の暮らしを支えるために、水戸市では医療費助成や手当、税控除、交通や公共施設の割引制度が用意されています。
ここでは代表的な支援策を整理し、利用の際に役立つポイントをご紹介します。
医療費に関連する助成(障害者医療費助成・自立支援医療)
水戸市にお住まいの方は、医療費の自己負担を軽減できる制度があります。
代表的なのが「医療福祉費支給制度(マル福)」と「自立支援医療(精神通院・更生医療・育成医療)」です。
マル福は、障害者手帳をお持ちの方や所得要件を満たす方が対象で、健康保険証と受給者証を医療機関に提示することで医療費の助成を受けられます。
自立支援医療は、通院の継続が必要な精神疾患の治療や、身体機能の改善に必要な医療を受ける場合に適用されます。
自己負担は原則1割となり、世帯所得に応じて上限額が決まります。
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申請のポイント
- 医療福祉費支給制度(マル福):
- 自立支援医療:
水戸市役所 国保年金課 医療給付係が窓口です。受給者証を交付後に利用可能です。
障害福祉課が申請先です。更新は有効期限の3か月前から手続きできます。
出典:水戸市:医療福祉費助成制度(マル福) /
水戸市:自立支援医療(精神通院)
(対象者や所得要件、必要書類は変更されることがあります。必ず最新の公式情報をご確認ください。)
生活を支える給付や税控除(特別障害者手当・所得税控除など)
生活の安定を目的とした給付金や税控除も利用できます。
障害の程度に応じて受けられる「特別障害者手当」「障害児福祉手当」「特別児童扶養手当」などの現金給付制度があります。
また、所得税や住民税には「障害者控除」が設けられており、納税額の軽減につながります。
障害者本人だけでなく、扶養している家族にも控除が適用される場合があります。
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主な制度
- 特別障害者手当:
- 障害児福祉手当:
- 障害者控除:
重度の障害があり、日常生活に常時介護を必要とする方が対象です。
20歳未満で日常生活に常時介護を必要とする障害児が対象です。
納税者や扶養親族が障害者に該当する場合、所得税・住民税の控除が受けられます。
20歳未満の障害のある児童を養育している親などが対象で、障害の程度に応じて月額の給付が受けられます。
出典:水戸市:各種障害者手当 / 国税庁:障害者控除
(金額や所得制限は改正される場合がありますので、最新の公式情報をご確認ください。)
【公的制度による割引】交通機関・NHK・市営施設
公共交通機関や放送受信料、市営施設では、障害者手帳の提示により割引や免除が受けられる制度があります。
全国的に利用できる制度に加え、水戸市が運営する施設にも独自の減免制度が設けられています。
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代表的な公的割引の例
- 交通機関:
- NHK受信料:
- 市営施設:
JR東日本、関東鉄道、茨城交通バスなどで割引が受けられます。
本人または介護者が同乗する場合に、運賃の半額が適用されます。
条件を満たす世帯では、NHK受信料が全額または半額免除となります。
手帳の種類や世帯の状況により異なるため、必ず事前に確認しましょう。
水戸市が設置している公共施設でも、障害者手帳を提示することで入場料や利用料の免除を受けられます。
代表的な施設は以下のとおりです。
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水戸市が運営する主な対象施設
- 水戸サン・アビリティーズ:
- 小吹温水プール:
- 水戸市植物公園:
- 水戸市立博物館:
- 水戸芸術館(ギャラリー・塔):
障害者教養文化体育施設で、利用料が免除されます。
障害者用プールの利用料が免除となります。
入園料が免除されます。
観覧料が免除されます。
障害者手帳の提示で、ご本人と付き添い1名が無料で入場できます。
出典:水戸市:障害者等を対象とした施設利用料の減免等について /
NHK:受信料の免除制度
(交通・放送・施設の割引内容は制度や施設により異なります。最新情報を必ず公式ページでご確認ください。)
【民間サービスの割引制度】携帯電話・映画館など(※利用前の確認必須)
携帯電話会社や映画館など、民間企業でも障害者手帳を提示することで割引サービスを受けられる場合があります。
ただし、サービス内容は事業者ごとに異なり、最新の条件を必ず確認することが重要です。
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民間割引サービスの例
- 携帯電話会社(NTTドコモ・au・ソフトバンクなど):
- 映画館:
- テーマパーク・娯楽施設:
- その他(カラオケ・スポーツジム・温泉施設など):
「ハーティ割引」(NTTドコモ)、「ハートフレンド割引」(au・ソフトバンク)など、基本料金の割引制度があります。
障害者手帳や療育手帳を提示して申し込みが可能です。
TOHOシネマズ、イオンシネマなど大手映画館では、障害者手帳を提示すると本人と同伴者1名まで割引料金で鑑賞できます。
水戸市内の映画館でも同様の制度が導入されています。
ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、障害者割引やサポートサービスが用意されています。
ただし、利用条件や対象範囲は各施設の公式案内を確認してください。
一部の店舗やチェーン店で、障害者割引を実施している場合があります。
全国一律ではないため、利用前に必ず店舗へ直接確認しましょう。
出典:NTTドコモ:ハーティ割引 /
au:ハートフレンド割引 /
ソフトバンク:ハートフレンド割引
(映画館やその他施設の割引内容は各事業者により異なります。利用前に必ず公式ページや窓口でご確認ください。)
水戸市の障害福祉サービスの種類と選び方【暮らしや仕事を支える】
水戸市では、全国共通の障害福祉サービスに加えて、市独自の取り組みが進められています。
特に「相談体制の強化」と「施設・ネットワーク整備」が特徴的です。
以下に、市としての取り組みと代表的なサービス種別を整理しました。
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水戸市独自の取り組み
- 水戸市基幹相談支援センターの運営:
- 民間・市民団体との連携:
- グループホームの整備促進:
水戸市社会福祉協議会が運営する「水戸市基幹相談支援センター」が、市内の相談支援事業所や地域生活支援拠点と連携し、コーディネートや権利擁護活動を担っています。
就労支援や生活介護、グループホーム整備などの分野で、民間事業者やNPO、ボランティア団体との協力を推進しています。
利用希望者の増加に合わせ、供給と需要のバランスを見据えながら、グループホームの整備促進を計画的に進めています。
出典:水戸市障害者福祉計画(第4次)
(相談体制・施設整備・連携施策に関する情報です。詳細は公式計画をご確認ください。)
就労を後押しするサービス(就労移行支援・就労継続支援A型/B型)
就労移行支援は一般就労を目指す人が職業訓練や職場体験を行える制度です。
A型・B型は雇用契約の有無に応じて、自分に合った働き方を選べます。
水戸市では、水戸市基幹相談支援センターを通じて、就労系サービスと地域のハローワークをつなぐ取り組みが進められています。
日中活動や住まいの場を提供するサービス(生活介護・グループホーム)
生活介護は、日常生活の支援や創作活動を行う場です。
グループホームは地域の中で安心して暮らす住まいの場を提供します。
水戸市は障害者福祉計画の中で、グループホームの整備を重点課題として掲げ、利用者の増加に応じた居住支援を進めています。
外出や移動を助けるサービス(移動支援・ガイドヘルプ)
移動支援(ガイドヘルプとも呼ばれます)は、通院や買い物、余暇活動などに同行して支援するサービスです。
水戸市では水戸市基幹相談支援センターと連携し、地域の事業者をコーディネートする体制が整えられています。
子ども向けのサービス(放課後等デイサービス)
学校終了後や長期休暇中に、生活能力の向上や学習支援を行うサービスです。
児童発達支援(未就学児対象)と並び、障害児通所支援の代表的なサービスです。
水戸市では特別支援学校や地域の小中学校と事業所が連携し、切れ目のない支援体制を整えています。
まとめ:水戸市の障害福祉サービス利用と活用のポイント
ここまで水戸市における障害福祉サービスの概要や支援制度、相談窓口などを紹介してきました。
最後に、サービスを利用する際に大切なポイントを整理しておきましょう。
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水戸市で障害福祉サービスを利用・活用する際のポイント
- まずは相談窓口へ:
- 手当や助成制度の確認:
- 市が運営する施設も有効に活用:
- 生活や就労に合わせたサービス選び:
- 最新情報の確認:
水戸市役所の障害福祉課や相談支援事業所を活用し、適切な制度やサービスを確認しましょう。
医療福祉費支給制度(マル福)や自立支援医療、各種控除、割引制度を組み合わせて、生活費の負担軽減につなげましょう。
水戸サン・アビリティーズや水戸市植物公園など、市営施設での利用料減免制度を忘れずに活用してください。
就労支援、生活介護、グループホームなど、自分や家族のライフスタイルに合ったサービスを検討しましょう。
制度や助成内容は変更になることがあります。公式サイトで最新情報を必ずチェックしてください。
記事全体の要点をおさらい
水戸市には、障害者やご家族を支える多様な制度とサービスがあります。
公的な助成や割引制度に加えて、市が運営する施設での利用料免除など独自の取り組みも用意されています。
水戸市の障害福祉に関するQ&A集
Q:まずどこに相談すればよいですか?
→ 水戸市役所 障害福祉課や相談支援事業所が窓口です。
Q:医療費助成や割引はありますか?
→ 自立支援医療や医療福祉費支給制度(マル福)、市営施設の利用料免除などがあります。
Q:仕事を探す支援はありますか?
→ 就労移行支援や就労継続支援、ハローワーク水戸との連携による支援が用意されています。
水戸市には、多様な障害福祉サービスや制度が整っています。
迷ったときは市役所の障害福祉課や相談支援事業所に相談し、必要な支援を上手に活用して安心できる暮らしにつなげてください。